教室員の風景

2017年7月

大学院生活

医師11年目の林香里です。前回この「教室員の風景」を書かせていただいたのは産婦人科に入局して2年目の時でしたが、その後市中病院での勤務、大学に戻り産科病棟医長を経て昨年10月より大学院に入学しました。現在病理学講座にお世話になり研究をさせていただいています。

大学に戻ってから大学院に入るまでの2年半は周産期チームで妊娠・出産に関わる仕事をしていたのですが、現在の研究テーマは子宮内膜症という、産婦人科の中でも今まであまり勉強してきていなかった分野です。そのため子宮内膜症に関する免疫や病理組織学など基礎的な部分から勉強し直しています。今まで実験とは全く無縁であったため、一から実験手技等覚えないといけない状態でしたが、病理学講座の皆さんに手取り足取り指導していただきながらなんとか半年余りが経ちました。まだまだ手技も未熟で、実験結果も思うように出ず、病理学講座のカンファレンスの内容も十分理解できていないような状況なのですが、新しいことを学ぶことが楽しく、とても有意義な時間を過ごしています。研究の視点から見ることで、今まで臨床だけをやっていたときには気付くことのできなかった部分が少しずつですが見えてくるようになってきたような気がします。今後さらに精進し、大学院生として学ぶことのできること(実験手技や研究の視点から見た臨床の考え方等)を精一杯吸収し、産婦人科で還元できるよう頑張りたいと思います。