帝王切開瘢痕症候群に対する子宮鏡手術のインパクト 研究結果 帝王切開によって生じる続発性不妊症である帝王切開瘢痕症候群。本疾患に対して当院は子宮鏡手術を積極的に行ってきた。本術式が安全であり有効であることを本研究で明らかにすることができた。 Tsuji S, Takahashi A, Higuchi A, Yamanaka A, Amano T, Kimura F, Seko-Nitta A, Murakami T. Pregnancy outcomes after hysteroscopic surgery in women with cesarean scar syndrome. PLoS One. 3;15(12): e0243421, 2020
R2020-067
子宮内膜症に対する臍帯由来間葉系細胞を用いた新規治療法の確立
R2020-020
子宮腺筋症および子宮筋腫における病態関連因子の解明
R2020-007 (終了)
羊水中L-FABP、NGALによる胎児炎症反応症候群の早期診断に関する探索的研究 研究結果 妊娠中の子宮の感染にはお母さん側の感染と赤ちゃん側の感染があります。赤ちゃん側に感染を起こした場合、胎児炎症反応症候群と診断され、児の脳性麻痺、中枢神経障害や慢性肺疾患との関連が報告されています。そのため、胎児炎症反応症候群では早期に分娩することが望まれますが、出生前診断は困難です。尿中 L型脂肪酸結合蛋白(L-FABP)、好中球ゼラチナーゼ結合性リポカイン(NGAL)が重症な感染症の急性腎障害のマーカーとして有用とされているため、本研究では赤ちゃんの尿である羊水中のL-FABP、NGALが胎児炎症反応症候群を予測できるか、また、児の予後との関連を検討しました。結果として、羊水中NGALは胎児炎症反応症候群、羊水中L-FABPは新生児の呼吸管理の有用な予測因子となることが分かりました。 Daisuke Katsura, Shunichiro Tsuji, Kaori Hayashi, Shinsuke Tokoro, Rika Zen, Takako Hoshiyama, Akiko Nakamura, Fuminori Kimura, Nobuyuki Kita, Takashi Murakami. Amniotic fluid neutrophil gelatinase-associated lipocalin and L-type fatty acid-binding protein in predicting fetal inflammatory response syndrome. Journal of Obstetrics and
妊産婦のメンタルヘルスケアに関する研究 研究結果 近年妊産婦メンタルヘルスについて関心が高まっている。当院では産科、精神科、助産師、ソーシャルワーカー、薬剤師などのチームで構成されリエゾン精神看護専門看護師が主となるチーム医療を行ってきた。そのチーム医療の成果を検証した。 学会ホームページ; https://pmh.jp/NewsLetter/newsletter_No28.pdf Tsuji S, Fujii K, Ando M, Katsura D, Yoneoka Y, Amano T, Yamada Y, Noda M, Kamagahara N, Nakai A, Ozeki Y, Kimura F, Murakami T. Impact of a Psychiatric Nurse Specialist as a Liaison for Pregnant Women with Mental Disorders. Tohoku J Exp Med. 253(2):95-99, 2021.
R2020-102
妊婦の外傷による妊娠転帰に関する観察研究(前向き研究)
R2019-316
帝王切開瘢痕症候群の病態解明
C2019-322
帝王切開の至適縫合方法の検討
R2019-336
婦人科悪性腫瘍患者における最終治療日から死亡までの期間と死亡場所との関係についての検討
R2019-277
羊水過多を伴う単胎と双胎の羊水圧の比較検討
R2019-317
RTGCS(Robson Ten Group Classification System)による我が国の帝王切開率についての検討
R2019-259
思春期・若年がん患者等を対象として日本がん・生殖医療登録システムのよる治療成績解析
R2019-265
胎児胸水における胎児胸腔内圧とその治療予後の検討
R2019-284
分娩時の同一臍帯における二本の臍帯動脈血特性値の比較に関する検討
R2019-187 (終了)
神経性やせ症既往妊娠症例の胎盤機能の問題点の検討 研究結果 神経性やせ症は近年増加傾向にある疾患で、若年女性の健康・生命に与える影響が大きいが、周産期予後に与える影響が国内で調査されたことはないため、本研究を行った。その結果、神経性やせ症既往女性が妊娠した場合、妊娠前の低BMIおよび妊娠中の体重増加不良を交絡因子にして、早産および新生児の低体重・小頭囲のリスクが高くなること、また、妊娠中の喫煙がこれらの予後不良に大きく関与していることが示された。 笠原恭子、辻俊一郎、村上節ほか. 神経性やせ症既往妊娠の周産期予後についての検討. 第71回日本産科婦人科学会学術講演会(名古屋 2019年4月11日~14日) Kasahara K, Ono T, Higuchi A, Katsura D, Hayashi L, Tokoro S, Tsuji S, Kimura F and Murakami T. Smoking during pregnancy is a predictor for poor perinatal outcomes in maternal anorexia nervosa: A case series and single-center cross-sectional study in Japan. Tohoku J Exp Med. 2020 Apr;250(4):191-200
R2019-169
ヒト胎盤からの栄養膜幹細胞の単離と性状解析
R2019-167
当院におけるlate preterm PROMの管理方針と母体および児の予後について
SC2019-042
凍結融解胚移植の際の黄体補充としてのワンクリノン腟用ゲル剤の有効性を検討する多施設共同研究
R2019-210
子宮腺筋症病巣の特徴の解析
R2019-025
早期子宮体がんにおける予後規定因子の検討
R2019-006
若年女性悪性腫瘍患者および免疫疾患患者に対しる卵巣組織凍結の成績の後視的検討
R2018-202
日本産科婦人科学会周産期登録事業及び登録情報に基づく研究
R2018-190
精巣内精子を用いた顕微授精が胚の発育および臨床転帰に及ぼす影響の検討
R2018-169
慢性子宮内膜炎における骨盤内細菌叢解析の研究
R2018-166 (終了)
帝王切開瘢痕症候群の病態の解明に関する研究 研究結果 帝王切開後に、不正子宮出血、月経困難症、慢性の骨盤痛および不妊症をきたす症候群を帝王切開瘢痕症候群という。しかし、本症候群で妊孕能が低下する背景に不明な点が多いため、本研究を行った。その結果、帝王切開瘢痕部では慢性の炎症が惹起されていることがあきらかとなった。 Higuchi A, Tsuji S, Nobuta Y, Nakamura A, Katsura D, Amano T, Kimura F, Tanimura S, Murakami T. Histopathological evaluation of cesarean scar defect in women with cesarean scar syndrome. e12431. 21 December 2021
神経性やせ症既往妊婦症例の周産期の問題点の検討 研究結果 神経性やせ症は近年増加傾向にある疾患で、若年女性の健康・生命に与える影響が大きいが、周産期予後に与える影響が国内で調査されたことはないため、本研究を行った。その結果、神経性やせ症既往女性が妊娠した場合、妊娠前の低BMIおよび妊娠中の体重増加不良を交絡因子にして、早産および新生児の低体重・小頭囲のリスクが高くなること、また、妊娠中の喫煙がこれらの予後不良に大きく関与していることが示された。 笠原恭子、辻俊一郎、村上節ほか. 神経性やせ症既往妊娠の周産期予後についての検討. 第71回日本産科婦人科学会学術講演会(名古屋 2019年4月11日~14日) Kasahara K, Ono T, Higuchi A, Katsura D, Hayashi L, Tokoro S, Tsuji S, Kimura F and Murakami T. Smoking during pregnancy is a predictor for poor perinatal outcomes in maternal anorexia nervosa: A case series and single-center cross-sectional study in Japan. Tohoku J Exp Med. 2020 Apr;250(4):191-200.