教室員の風景

2012年11月

今年の春より入局させていただきました永坂万友子と申します。まずは簡単な自己紹介をさせてください。私は島根県松江市出身、地元の高校を卒業し、お隣の鳥取大学医学部を卒業しました。そう、生まれも育ちも根っからの山陰人です。自然豊かで心が満たされる所ですのでお疲れの際は癒されに足を運んでみてください。そんな私ですが、旦那さんが滋賀で働き出したことをきっかけに初期研修医から滋賀県で働かせて頂いています。滋賀県の豊かな自然と少し頑張れば都会に行けるという便利さにはまり楽しく生活しています。どこの馬の骨かも分からない私を滋賀医大の先生方は本当に暖かく迎えてくださいました。まだまだ慣れないことや至らない点も多く、迷惑をお掛けしてばかりですが、暖かく、そして時に厳しく指導して下さる先生方、色々と相談できる同期に囲まれて楽しい産婦人科研修を送れています。
そんな私ですが、この度子を授かりました。正直、妊娠が判明した時は仕事のことや生活環境のことなどが頭をよぎり戸惑いもありました。ですが、自分でエコーをして胎嚢が出てきて、卵黄嚢ができて、どんどん大きくなっていって、胎芽が見えてきて、心音が見られるようになって、そして体をびくん!と動かすようになって・・・と成長の歴史を見ていると、私の中に新しい命が宿っているんだなぁとしみじみと感動してしまいました。もちろんつわりも軽いながらもありましたし、眠たいし、疲れやすいしで良いことばかりではないのですが、どんどん大きくなっていく我が子を見ていると母性が湧いてきて、とても満たされる気分です。公私混同かもしれませんが、時間がある度に自分でエコーをし、赤ちゃんの大きさや顔、主要臓器などをみたりしています。理由はもちろん赤ちゃんにどこか異常ないか気になるから!自分が母親になって子の成長を心配する母の気持ちが身に染みて実感できました。診療にあたる際に以前よりももっと親身になれる自分を感じています。そしてもう一つの理由はエコー技術を高め、少しでもお母さん達が安心できるようスキルアップしたいからです。今経験していることがきっと女性としても産婦人科医としても一回り大きくしてくれるものと信じ、今自分にできることを精一杯やろうと心に誓い日々頑張っていこうと思います。