教室員の風景

2013年2月

こんにちは、滋賀医科大学産科学婦人科学講座の岩松芙美と申します。生まれは長崎県、小さい頃は京都に住んでいた時期もありますが、物心ついた頃からずっと滋賀県に住んでいます。滋賀医科大学を卒業後、2年間の研修医期間を終え、今年度産婦人科に入局してから1年が経とうとしています。
産婦人科医というと、“お産に立ち会う先生”というイメージが強い方も多いかもしれませんが、産婦人科医の仕事はかなり幅広いものです。大きく分けると、周産期(正常妊娠、異常妊娠、分娩の管理)、腫瘍(子宮筋腫のような良性腫瘍から子宮頸癌・体癌や卵巣癌などの悪性腫瘍の手術や薬物治療)、生殖医療(不妊治療など)、婦人泌尿器(子宮脱、膀胱脱などの治療)があります。私たちのような駆け出しの産婦人科医は、それらをまんべんなく勉強し、産婦人科専門医を目指していくことになります。滋賀医大の産婦人科にはそれぞれの分野を専門とする先生がおられるため、バランスよく研修させていただけています。
さて、産婦人科は忙しい科ではありますが、諸先輩方を見ていると、働くときはとことん働き、休むときはしっかり休むというメリハリがあるように思われます。要領の良くない私は、まだそのメリハリが身につかず、しばしば睡眠不足に陥ります。私は元来よく寝るほうで、“いつでもどこでも寝られて、寝付きの良さはのび太くん並み”と自負しているのですが、それが仇してか、座ってカルテに向かっているときやカンファレンス中にしばしば睡魔に襲われます。手術やカンファレンスの前に●ッドブルを飲んだり、ストレッチをしたりして眠気と戦う毎日です。そんな私が、最近ひそかにはまっているアプリがあります。“快眠サイクル時計”というアプリで、スマートフォンに内蔵されている加速度センサーを利用してレム睡眠とノンレム睡眠を区別し、睡眠深度をグラフ化するというものです。さらに、起床時間を設定しておくと眠りの浅いレム睡眠のタイミングでアラームが鳴り、スッキリ目覚められるという優れものです。(まわし者ではありません、念のため。)寝返りを打っているときはレム睡眠、動かないときはノンレム睡眠というおおざっぱな判定なので、そんなに当てにはならない気がしますが、日々の睡眠日誌代わりになるのと、小鳥のさえずりのアラーム音がお気に入りなのでしばらくブームは続きそうです。すでに小鳥のさえずりに耐性ができ、バックアップとして設定しておいた本体のけたたましいアラームで目覚めることのほうが多いのですが。
とりとめのない話になりましたが、日々温かくご指導くださり、また時に活を入れてくださる先生方、困ったときに力を貸してくれる同期や後輩、そしてさまざまなことを学ばせてくださる患者さん方にこの場を借りまして、心から感謝の意を表します。
乱文失礼いたしました<(_ _)>