教室員の風景

2014年11月

「ええねん」

母子女性診療科の樽本です。

前回『教室員の風景』を書いたのは、4年半も前‥まだ子供を産んでいない頃でした。真夜中のお菓子作りは、ガスオーブンの不調でガス警報機が作動し、警備員が駆けつける騒ぎ(夜中の1時)となったため、謹慎中です。もっぱらオーブンを使わずにできる(混ぜて冷やす、フライパンで焼く、蒸す)ものを、子供のおやつに作っています。

ところで、最近の我が家の合い言葉は「まあ、いいか」です。子供がみそ汁をぶちまけても「まあ、いいか」(拭き掃除をする良い機会)、おねしょしても「まあ、いいか」(シーツをまとめて洗濯する良い機会)、夜中に寝相の悪い子供に顔面を蹴られて、目から火花が出そうになっても「まあ、いいか」、そこら中に子供がシールを貼って剥がれなくなっていても「まあ、いいか」、帰宅が遅くなって掃除ができなくても「まあ、いいか」、料理の献立が同じようなものばかりになってしまっても「まあ、いいか」‥‥実際には、なかなかそんな心境にはなれないのですが、呪文のように自分に言い聞かせています。心の中のBGMは、ウルフルズの『ええねん』。

もちろん、診療の場では「まあ、いいか」は厳禁です。患者さんにとってベストの治療法を一緒に考えていきたい、と日々の診療に携わっています。

写真は、先日行われた運動会で入場行進する子供‥‥ピンボケやけど、ええねん(よくない!)。子供の成長を実感し、今この一瞬を大事にしたいとしみじみ感じた一日でした。