教室員の風景

2014年8月

2014年納涼会

台風11号も去り、暑さが増してきた今日この頃。皆さんどうお過ごしでしょうか。滋賀医科大学産婦人科学講座医員の田中佑治です。

今回は、先週行いました納涼会についてご報告させていただきます。毎年我が医局では、医局の’ウリ’をアピールすべく、この時期に初期研修医の皆さんを対象に納涼会を開催しています。今年は8月9日に行いましたが、台風11号の嵐の中、数多くの研修医の皆さんに参加いただきました。

今年は初期研修医の方々からのリクエストもあり、ハンズオンセミナーと称し、2つの実技講習も行いました。1つは胎児超音波トレーニング専用の胎児模型を用いた経腹超音波検査実習。もう1つは実際の専用糸、道具を用いた真皮縫合です。どちらも後期研修医になったあかつきには、まず最初に必要とされる手技であり、参加者の皆さんにも好評で、予定時間を大幅に延長して大盛況のうちに講習は終了いたしました。

納涼会も、多くの研修医の先生に参加いただいたこともあり、大所帯の故、瀬田の料理屋さんを貸し切りで行いました。

普段は何気なく仕事をしていますが、改めてこういった初期研修医の皆さんの勧誘会や医局の宴会などの機会があって、この医局の’良さ’や’ウリ’はなんだろうと考えると、県内唯一の大学病院として臨床/研究が盛んなことはもとより、やはり雰囲気がいいことが一番やなぁと思います。

「アマは和して勝つ。プロは勝って和す」とは西鉄ライオンズの“知将”三原脩監督の名言ですが、僕は逆にプロの仕事をしたうえでなら、和はあっていい、むしろ必要だと思います。当科は比較的小規模な地方国公立医学部でありながら、産科 婦人科 不妊治療の3本柱に加え、女性医学や漢方など、様々な分野で専門医を確保し、チームで診療をしています。各チームは少人数でありますが、先進医療/研究をこなしています。そのような中で、プロの仕事をしつつ、和もあれば、さらによい診療もできるだろうと思います。時には患者さんに、「回診のとき思ったんですけど、先生達仲良いですね、笑顔が多いと安心します」と言われます。そんないまの雰囲気を、みんなでずっと続けていければと思います。

来年もたくさんの研修医の皆さんが入局してくれることを願いながら。台風一過の8月11日に。