教室員の風景

2018年2月

「スウェーデン生活①」

22期生の辻です。昨年5月よりスウェーデンのカロリンスカ大学に留学しています。約9か月が経過し、ようやくこちらの生活にも慣れてきました。皆さまはスウェーデンにどのようなイメージを持っていますか?「寒い、高負担高福祉、北欧家具」といったところでしょうか。私もそのようなイメージだったのですが、少し変わって「暗い(夏は明るい)、国家ぐるみのうまいビジネスモデル、独占企業」になり、さらに「現金不要、男女平等(女性の社会進出)、水道水が飲める」と新たなイメージが定着しています。今月から私の目線から見たスウェーデンを紹介していきたいと思います。

まず気候についてですが、寒さは東北や北海道の方が寒いです。特に私の住む首都ストックホルムではそこまで雪も積もりません。もちろん、スウェーデンの北の方までいけば日本では勝負できないくらい寒く、オーロラさえ見ることができます。しかし、問題は気温ではなく日照時間です。緯度が高いだけあって夏至には夜10時くらいまで外は明るいのですが、冬は午後4時になれば暗くなります。通勤時間帯も暗く、帰宅するときは当然暗く、その日が顕微鏡の部屋にこもって観察する日ともなれば終日暗闇です。その反動なのか、スウェーデンの人達は太陽がとても好きです。写真は昨年5月にある広場でとった写真です。ベンチがすべて太陽の方を向いているのがわかります。そして老若男女、皆日向ぼっこを楽しむわけです。私も今では太陽が射す日は気分が高揚してしまう体になりました。

カロリンスカ大学で選考されるノーベル医学生理学賞、今年の受賞は「体内時計」でした。太陽の光が調節する仕組みを受賞公演で聞きました。ヒトにとって太陽って大事ですね。太陽の大切さを再認識する日々を送っております。