教室員の風景

2018年3月

「スウェーデン生活②」

先月に引き続き辻です。スウェーデンの人口は約960万人と国全体で東京都より少ない人口です。よくこれで国際的な競争力のある国家が成立するなと感心するところです。しかしこれにはいくつか理由があるようです。まず国民の数に外国籍保有者も含まれており、彼らがこの地で仕事をし、高い税を納めてくれるという流れがあります。最も国にとって都合がいいのは、私のように働き盛りの時に来てくれて、老後は自国で暮らすというパターンです。労働世代は健康であることが多いですから福祉費より税収の方が多くなります。得た税収は自国民の福祉に充てる。よくできた経済システムだと感心します。

ただ、近年は移民の増加率が高く、スウェーデン人の失業の原因となるためすこし締め出しにかかっているようです。中でも問題なのは経済難民です。ここでは移民に対しても高福祉を提供しているわけですが、急激な移民の増加が財政を圧迫してきています。どこでも急激な変化は社会の歪みを産むようです。

さて、今回の写真は言わずと知れたスウェーデン代表企業ともいえるIKEAです。物価の高いここでもIKEAは安価に商品を提供してくれます。IKEAはファミリー会員になると少し安く購入できるのですが、Personal numberがないとIKEAファミリー会員になることすら出来ません。ところが、このPersonal numberを得るためには移民局で居住許可書をとって、そこから税務署に行き申請、後日連絡が来て再度税務署に行かなければ手に入れることができません。日本でファミリー会員になっているとこちらでも使用できるので、こちらのIKEAで購入を考えている方は日本のIKEAファミリーカードを持ってくることをお勧めします。