教室員の風景

2018年7月

「はじめまして。」

今年の春より専攻医として勤務しております、大橋瑞紀と申します

出身は千葉県ですが、滋賀医大入学を機に滋賀県に住んでみて、「良いところだな」と思い、卒業後もそのまま居付いています。
どうして産婦人科医になろうと思ったのか、実はきっかけが思い出せないのですが、学生の途中からいつの間にか「産婦人科医になろう」と思うようになっていました。学生時代の授業や実習で何か気になったことがあったのかもしれません。決めた後からいろいろ考えてみて、これでよかったかな、と今は思っています。

その理由の一つとしては、「日本で産婦人科を学んだら、いつか海外へ出るときの強みになるかも」と思ったことです。学部6年生の時に、中米のグアテマラの田舎にある診療所で2ヶ月過ごしたのですが、妊娠出産が決して安全とは言えない場所でした。それでも「赤ちゃんが産まれて嬉しい」という気持ちは世界共通のようでした。日本の環境がとても恵まれていることに気づき、同時に、日本で産婦人科医として働けるということも恵まれていることだと感じました。最近は日々の業務に追われて忘れがちですが、老後はグアテマラで何かの役に立てればと、心の片隅で思っています。(写真はその時の実習先の写真です。年中春のような気候で、コーヒーが安くて美味しい良いところです。)

もう一つは、産婦人科は多岐にわたる分野があり、なんとなく一つのことに集中しきれない自分に合っているのでは、と思ったことです。大学では、専攻医も婦人科・産科・生殖医療の各分野に関わることができ、学ぶべき内容も、病棟での業務内容も、患者さんの背景も、それぞれ違っていて、それが大変でもありますが、魅力的だなと感じています。

滋賀医大の産婦人科に来てからの3ヶ月は、上に書いたようなことはすっかり忘れて、目の前のことに必死になるうちにあっという間に過ぎていきました。これが充実しているということなのかな、と思っています。毎日毎日楽しいことばかり、というわけにはいきませんが、落ち着いたときに振り返ってみると、今の環境に満足しているし、また頑張りたい、と思えます。

とりとめのない内容ですが、思っていることを書いてみました。今はまだ病棟でも挙動不審で頼りないかと思いますが、引き続き頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。