教室員の風景

2018年11月

「少年野球にみる教育~父親の背中をみせないと育たない~」

気がつけば14年目になりました高橋と申します。今は東京オリンピックの施設建設や豊洲市場の新規開場で賑わっている有明の地で婦人科腫瘍の勉強を2年間させていただきました。その後は長浜の地で地域医療に従事し、今年の4月より大学に戻り、病棟医長を拝命して、滋賀でもがん研の診療の質を提供するべく奮闘しております。自分に与えられた使命は、腹腔鏡やロボットを使用した低侵襲手術を行い、予後の向上に貢献することと思っております。今後も安全性と治療効果を担保しながらどんどん適応拡大をしていこうと思っております。

さて、話は変わりますが、長男が今年の5月から野球をはじめまして、家族の生活も一変してきました。週末は野球の練習があり、親も当番があり、試合があれば車出しなど付き添いも必要になり、下の子もつれての大移動が繰り返されます。私はというと、病棟業務や学会、当直などでほとんどお手伝いのできる状況ではないので、時折空いた時に練習を見に行くことが、子供の成長を見れる機会になっています。ほとんど見に行かなければ、父親が野球をしている姿をみることもないので、父親の威厳もなく、いろいろ口で指導はしてみるものの全く言うことを聞いてくれません。しかし、この9月に3年ぶりに行われた産婦人科野球大会で、父親の雄姿を見せることができたので、お父さんは野球をちゃんとやってたらしいと認識してくれたようです。昨今の医局員の人員不足と野球競技人口の低下により野球大会の存続が危ぶまれているところですが、父親の威厳を保つためにも野球大会はぜひ継続してもらいたいところです。父親の背中から吸収することと、尊敬できる父親からの指導がやはり一番教育効果は高いのではないかと思っています。

写真は我が母校が春の甲子園に出場した時に見に行って撮影したものです。やっぱり野球は見ていてもいいものです。ただ、やっぱりグラウンドで泥臭く白球を追いかけるのが自分には合ってるなと思いました。そして、臨床も泥臭くやっているのが自分には合っているなとも思い、現実に引き戻されていきました。。。