『新たな気持ち』
2020年4月に入局致しました、専攻医1年目の大西拓人と申します。僕は滋賀県で育ち、福井の地で8年間過ごし医療を学んだ後、産婦人科として地元に貢献したく再びこの地に戻って参りました。早いもので入局して4ヶ月が経過しました。今年はコロナ禍の影響もあり、新生活としての実感はあまりない状態でのあわただしいスタートとなりましたが、信頼できる同期や尊敬する先輩医師・病棟スタッフの方々に支えられながら、新たな環境で刺激的な毎日を送りつつ、産婦人科医として多くの経験を重ねながら学んでおります。
さて、私事ではございますが、近日中に我が子が産まれてくる予定です。(投稿される頃には分娩に至っている可能性もありますが…)写真は我が子の超音波画像で、初期研修医時代に自分で検査して保存しておいたものも含まれます。診療に影響を与えないように平常心で過ごそうとしておりましたが、ここ数週間は心がそわそわと落ち着かない状態です。その理由は、単にお産が近づいているだけではなく、名前がまだ決まっていない焦りもありますが、考えるに父親になることへの重圧によるものです。産婦人科病棟では日々新たな命の誕生の場面に立ち合いますが、僕は新たな家族の誕生を一緒にお祝いする気持ちとともに、近頃は、この子がどう育ち成長していくのか、家族にどう影響を与えるのか、どのような家族を形成していくのか、と思いを巡らせるようになりました。そして日常的にすべてのお母さん・お父さんに対して尊敬の念を抱くようになりました。親になることは特別なことです。家族のかたちを大事にできる医師であるべく、親になってなお一層責任感を持って臨んで参ります。少し気は早いですが、周囲の皆様には公私ともにご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
最後に、コロナ禍のための面会制限で家族の立ち合い分娩ができない状況が続いています。隣で手を握って応援したいと思うお父さんもたくさんいると思います。当院スタッフ一同、心細い気持ちでいっぱいのなか、お産に臨まれるお母さん達に心から敬意を表すとともに全力でサポートさせて頂く所存です。分娩室にも日常が戻ってくるように一刻も早い終息を心から願っております。