Counter

あなたは0140486人目の訪問者

HPVワクチン外来

子宮頸癌の発生にヒトパピローマウイルス( HPV : human papilloma virus )が関与することが明らかとなっており,HPV感染を予防するHPVワクチンがすでに100カ国以上で投与されています。我が国でも2009年10月にHPVワクチンが厚生労働省に承認されました。これを受けて当科でも、平成22年3月よりHPVワクチン外来を開設いたしました。

子宮頸癌はワクチンによる予防が期待できる唯一の癌であり,さらに子宮がん検診を定期的に受診することで将来的には100%の予防が可能と考えられます。

HPVは100種類以上が知られており,そのうち皮膚・粘膜に感染するものが約40種類、さらに癌の発生の原因となるものは約14種類あります。とくにHPV16型,18型の2種類で70%の子宮頸癌に関与しており,HPVワクチンはこの2種類の感染を予防します。一方で80%の女性がHPVに感染すると言われ,感染イコール子宮頸癌発生というわけではありません。HPVは感染しても通常は6ヶ月から2年以内で自然消退しますがウイルスが長期に存在する状態,すなわち持続感染方が成立すると一部に前癌病変が発生しさらにその一部が子宮頸癌となります。つまりHPV感染を起こしても癌を発症するのはごくわずかですが,残念ながらどのような方が持続感染してしまうのかはわかっていません。そこでHPV16型,18型の感染そのものをHPVワクチンにより予防することで子宮頸癌を防ごうというわけです。実際には初回とその1ヶ月後,6ヶ月後を原則として、計3回の筋肉注射を行います。

ところで残念ながらHPVワクチンだけでは子宮頸癌予防は完全ではありません。まずインフルエンザワクチンでも新型と季節性の2種類があるように,現状のHPVワクチンは16型,18型のみを対象としているということです。つまりほかのHPVによる子宮頸癌は十分予防できません。もう1つは,これもインフルエンザ同様,すでに感染したHPVを抑えたり,すでにある病変を治癒させるものではないということです。またワクチンの効果がいつまで続くかも詳しくはわかっていません。実は上記2種類以外の型のウイルスにも一部有効であったり,効果は20年以上続くとも言われていますが子宮頸癌を予防するのに最も良い方法はHPVワクチンに加え,子宮頸癌検診をしっかり受けることです。そうすればワクチンが有効でないHPVに感染し病変ができたとしても癌になるまえに発見し治療することができます。

子宮頸癌は予防する時代になりました。HPVワクチン接種希望の方は産婦人科外来受付に予約の上、HPVワクチン外来を受診してください。

HPVワクチン外来: 第2、第4水曜日14:00~16:00(完全予約制)産婦人科外来受付: 077-548-2576医会の接種料金: 15,000円